7.24いよいよ神宮球場で決勝をかけてWASEDA血戦が始まりました。
その前に、この試合の入場者数知っていますか?
決勝ならまだしも準決勝なのに1万5000人超。注目度の高さが伺えます。


人の多さがハンパないです。
まずグラウンドに目をやるとどうも見分けが付かない。。。
クリーム色のユニフォームにエンジ色のストッキング。
そして双方の胸には伝統の「WASEDA」の6文字が浮かぶ。
違いはWASEDAの文字のバランスと腕にビジネスの「B」があるかないか。
早実は実業高校なのでビジネスのBが付く。
知らない人が見れば多分見分けが付かない。
応援も両校共に早稲田大学第一応援歌「紺碧の空」。
校歌だけは全く違う。
早実はオリジナルの校歌だが(通称都の乾と言うらしい)
学院は付属高校なので大学と同じ「都の西北」。
学院は付属高校で早実は係属高校。
スポーツ新聞の書き方をすれば本家と分家。
学院は大学組織の一部だが、早実は違うらしい。
早実と慶応義塾が試合をしても早慶戦ではないらしい。
(細かく書くと早実の方々に怒られそうなので止めます)
その辺にこだわる人や気にする人も中にはいると思うが
実際に球場に来ている人たちはそんな事を気にしながら
応援してる人はほとんどおらず、純粋に早稲田VS早稲田
として見ていたと思う。
汚い野次も飛ばず、クリーンな応援でとても気持ち良かった。
まずエールの交換。「フレー、フレーわ・せ・だ!」
と初めに早実が言った瞬間、もうお祭りモードになる事は決まった。
真剣にやるなら多分そこは「フレー、フレー、が・く・い・ん!」
が正解。そこで学院側の笑いを誘うあたり、会場全体が
わざとこの空気を楽しんでいるように思えた。
学院側の返しも例の如く「フレー、フレーわ・せ・だ!」。
2回目はちゃんと「そ・う・じ・つ」と「が・く・い・ん」と言っていた。
私の勝手な想像だが、もう全員この時点で、というか
組み合わせが決まった時点から早実が勝って当たり前の空気が
出ていたように思う。
「勝利する早実、食らいつく学院」あやふやの中にもこの構図が
ぼんやりと見えているからこその空気感だったように思える。
もちろん学院側も当然勝つ気持ちでやってはいるのだが
単純に考えて早実の方が底力は断然上。
学院側はどこまでくらいついていけるかがポイントだった。
もし万が一勝利してしまったらあそこまでの
「都の西北」連歌はやばいでしょ。
うる覚えだが、恐らく試合中に7回ぐらい歌ったんじゃないかな。
早実も点が入ると紺碧の空をいつも以上の勢いと音量で
歌って、本家なんか関係ねぇ!って感じでバンバン来るし。
でも意地の張り合いとかそういうのではなく、
そんなくだらない事を超越した独特の締まった空気感。
なんと言うか・・・あの場にいないと分からない雰囲気。。。
とにかくそういう中で試合が行われたのです。
前の試合、日大三高VS日大鶴ヶ丘の試合が4時間半近く
長引いて予定より2時間近く遅れての試合開始でした。
2試合連続完封勝利中の千葉君が先発。
1回こそ無得点に抑え上々の出だしでしたが、
2回以降徐々に1点2点と失点を重ねボディーブローのように
点差が開いていきます。途中エラーがらみで2点取り
一時は1点差まで追いつきましたが終わってみれば7対3と惜敗。

ん〜、実力差がモロに出てしまった!と言わざるをえない横綱相撲
をされてまいました。が、冷静に考えると9回で4点差、しかも
3得点しているという事で結果的には一番結果オーライな終わり方です。
1、2点差だとあともう少しだったと悔しい思いをするし、
かといってコールド負けはしたくない。申し訳ないけどちょうど良い点差。
もちろん勝つのが一番良いに決まっていますが、
実力差を考えたらかなり良い結果だったと思います。

試合後の千葉君の清々しい笑顔を見れば分かります。
充実感たっぷりでやりきったという表情をしていました。
負けた直後は号泣だったみたいですが。
それは選手としては当然ですね。
実は前回の東亜学園戦のあと東亜学園の選手父母を
見ていたのですが、この世の終わりのような悲壮感を
漂わせて悲しみに暮れていました。
今回を見ていると同じ負けでもこんなにも違うものかと。
学院に負けるはずない東亜学園が学院に完封負けした
悔しさと、負けはしたが早実とある程度戦えたという充実感を
感じた学院とでは違いますよね。

父もおかげ様で充実した夏を送る事が出来たようです。
ホンワカムード全開のゲームに終始した一戦でしたが
今回一番のハイライトは試合終了後でした。
学院のブラスバンドが試合終了後に「紺碧の空」を
演奏し始めた時の事です。こーんぺーきーのーそら♪
と始まったとたん、なんと早実のブラスバンドが
合奏し始めたではありませんか!!
紺碧が包み込む輪はどんどん大きくなり、ついに
1塁側、3塁側両スタンドで「紺碧の空」の大合奏&大合唱!
〜早稲田大学第一応援歌 紺碧の空〜
紺碧の空 仰ぐ日輪
光輝あまねき 伝統のもと
すぐりし精鋭 斗志は燃えて
理想の王座を占むる者 われ等
早稲田 早稲田
覇者 覇者 早稲田
これを1万5000人の大観衆が敵味方一斉に歌うことなんてありえません。
普段では到底ありえない事が起きたのです。
しかもハモリ入れてるんですよ。
早実と学院が交互にわせだー(わせだ!)わせだー(わせだ!)って。
で、歌い終わったあと「ワーっ!」ってお互い手を振って。
唯一、早早対決だからこそ実現した何にも変えがたい壮観な光景でした。
まさにこれこそプライスレス。
お金をいくら積んでも体験できるものではありません。
オラ、早稲田で良かったーーーー!!!!
・・・・・・・あ、オラ母校は飯山南高校で高卒だった!
そういえば野球は?・・・2回戦負けかい!ち〜ん。
ちなみに昨日西東京大会決勝が終わり、優勝は早実!
これで早早対決もより引き立つ結果となりました。
しかも第一シードの鶴ヶ丘相手に3対0の早実完封勝利。
良かったですね☆
これで甲子園見ながら楽しめるってもんです。
どうか最初から興南とか強豪校と当たりませんように!
西東京大会決勝は学院の思いを背負って早稲田総力で
日大を下したので、今度は西東京総力で全国の代表を
下してください。早実、応援してます!!!

3年生の皆さん、3年間お疲れ様でした!!!
それから東京のスポーツ新聞で取り沙汰されていた「小さい大エース」こと
学院のワンダーボーイ千葉亮介投手のページを無許可で作っちゃいました。
右にある千葉君のバナーをクリックすると出てきます。
この子の成長が今回の快進撃を生みました。(他の皆もだけど。)
桜美林との練習試合、3者連続フォアボールで「もう投手変えてオーラ」を
出してヒイヒイ言っていた千葉君はもう夏はいませんでしたね(笑)
これからの活躍に期待しています!

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